U-FORUM MUSEUM
宇フォーラム美術館
スケジュール
展覧会情報
概要
平松 輝子
二紀 和太留
坂田 一男
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■ 宇フォーラム・KV21 第55回展
「積層された忘却 (Layerd Oblivion)」展
「忘れ去られた過去の記憶が幾つもの層を成してひとつの新しい記憶を構成していく」
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場所:
期日:
宇フォーラム・KV21 国立市東4-21-10
2013/10/10(木)〜10/27(日)
木・金・土・日のみ開館 PM1:00〜5:00
作品紹介
飯島浩

平松輝子

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■「積層された忘却 (Layerd Oblivion)」展
「忘れ去られた過去の記憶が幾つもの層を成してひとつの新しい記憶を構成していく」

フランスのパリ、スペインのトレド。かつての栄華が新しくあやしく幻想的によみがえる。 人の営みの積み重なった有機的で濃厚な時間はしかし飯島によって作られた。かつて生きた人々の時間の蓄積が、それを見る人の脳の中に記憶としてよみがえる。ただならぬ様相を呈する暗雲は人々の運命を表わしているのだろうか。かつて美とともに生きた今は誰も知らない名もなき建築家や芸術家、装飾家たちに代わりに写真家の飯島が生の記録を残すように写真でないものを創造した。光と影、硬い石や形のない軟らかな雲、自然物と人工物、人間と自然、無機物と有機物、それらのめくるめく対比の中で新しい舞台が表出する。 (平松朝彦) 

トレド 
歴史を映した無数の空は
大地に吸い込まれて
不在の鳥たちの影を誘う  (八覚正大)

灰青の雲あらう トレド
枯れた花は
丸き実に種を宿し
時を溜めた眺望に寄り添う (八覚正大)

 

飯島は、報道写真家として世界でオリンピックの写真を撮り続ける一方、ドイツ、イタリア、スペインを始め、海外に出かけて様々の写真を撮った。
そしてそれらを組み合わせることでそれらの作品は一つの詩的な作品に昇華した。
最近のデジタル処理ではなく、アナログともいえるデュープフィルムによる合成写真である。4バイ5インチ、67サイズ、645サイズなどのフィルムを利用し、一つの4バイ5インチのデュープフィルムをつくるがそのために機械を自作した。ほとんど自分のスタジオの中で行う、手による作業であり、誰も真似できない所以である。デジタル処理で似たことはできるが、フィルムの合成は独特の深みがでる、という。しかし今、デュープフィルムを作る会社がなくなってしまった。そのためこの方法は永遠に誰もできなくなってしまった。



飯島浩 [経歴]

1933 山梨県生まれ。
1954 東京写真大学卒業。(株)日活入社。映画撮影。
1959 NET日本教育テレビ(現テレビ朝日)入社。テレビスタジオ撮影。
1967 社団法人日本広告写真家協会(APA)会員。
1970 「飯島浩フォトデザインスタジオ」設立。
    「日本万国博覧会(大阪)」自動車館巨大壁面のデザイン担当。
1972 写真展個展「飯島浩フォトデザインの世界」カワシマ画廊(北青山)
1973 エキスポランド・オープニング大型ポスター撮影、デザイン。
1981 写真展個展「カトマンズ光と風」富士フォトサロン(銀座)
1990 写真展企画展示 「スポーツ写真」(中国、上海・北京)
    写真展個展「カトマンズ光と風U」ギャラリー悠(東京国立)
    写真展企画展示「オリンピック・ムーブメント写真展」(新宿伊勢丹)
1992 写真展個展「レイヤード オブリビオン」富士フォトサロン(銀座)
1995 写真展個展「レイヤード オブリビオンU」コートギャラリー(東京国立)
1997 写真展個展「レイヤード オブリビオンV」ロージナ(東京国立)
    企画展示「’98長野冬季オリンピック」(長野)
    企画展示「’98FIFAワールドカップフランス」(長野)
    写真展個展「レイヤード オブリビオンW」イノセント(山梨甲府)
2004 企画展示「東京オリンピック40周年、記念報道写真展」東京都写真美術館(東京)
2008 企画展示「魅惑のスポーツシーン報道写真展」盛世喜神美術館 (北京、上海、香港)
2009 写真展個展「レイヤード オブリビオンX」櫻文堂(東京国立)
2010 写真展個展「レイヤード オブリビオンY」富士フォトギャラリー調布(東京調布)
2012 写真展個展「レイヤード オブリビオンZ」アートスペース88(東京国立)
2013 写真展個展「積層された忘却」宇フォーラム美術館(東京国立)

    受賞など
1960 芸術奨励賞、テレビドラマ「傷痕」(現テレビ朝日)
1965 「砂漠の幻影」公募展 APA展入選
1966 「破滅の空」公募展 APA展入選
1980 NACC展 入選
    その他各種フォトコンテストにて30数回入賞

収蔵

 福岡県立美術館


■平松 輝子

[経歴] 一部
1921 東京生、
1923 関東大震災で父と死別。母とも分かれて故郷の岡山県の総社にて祖父母に育てられる。
1949-56 日本の抽象画のパイオニア坂田一男(レジェの弟子)に師事。「A・G・O」同人
1950・51・53・55 A・G・O展 天満屋 (岡山)
1940-41・47-62 東京都美術館団体展、(東京)
    「異質」結成、村松画廊、(東京)
1954 個展、タケミヤ画廊、(東京)
1963 個展、サトウ画廊、(東京)
1964 個展、日本橋画廊、(東京)
1966 個展、A・Mサックス画廊(ニューヨーク)
    二人展、ギャラリー66(ロスアンゼルス)
    ブランダイス大学美術展
    ジャージーシティー美術館ナショナル展
1967 個展、一番館画廊(東京)、画廊紅 (京都)
    国際青年美術家展、受賞、西武池袋 (東京)
1968 スタンフォード美術館・グリニッチ美術館、現代日本美術展(スタンフォード、グリニッチ)
1970 個展、東京アメリカ文化センター (東京)
1971 二人展ピナール画廊「大自然と人間」(東京)
1973 個展、グループ展、外国人協会 (クレフェルド)
    個展、ギャラリーショーンヴッサーパーク(クレフェルド)
1974 個展、レイムシャイド市立劇場 (レイムシャイド)
    デュッセルドルフ美術館NRW州展 (デュッセルドルフ)
    国際現代美術見本市IKI  (デュッセルドルフ)
1975 個展、カイザーウィルヘルム美術館 (クレフェルド)
    個展、日本文化会館 (ケルン)
1976 個展、アーキテクツスタジオ (ヴッパータール)
    グランパレ、日仏現代美術展 (パリ)
    個展、ギャラリー・ソルコ (ニュールンベルグ)
    個展、ギャラリー・クリュル (クレフェルド)
    カプリコーンギャラリー、 ジャパンナウ(サンフランシスコ)
1977 個展、神奈川県民ギャラリー(横浜)  
    個展、ハーゲナークンストキャビネット(ハーゲン)
    個展、コンスタンツ美術館(コンスタンツ)
    個展、芸術家協会(マールブルグ)
    個展、クンストラーハウス(ミュンヘン)
1978 個展、ハイデルベルガー・クンストフェアライン
    ギャラリーフォンドラン巡回展 (デュッセルドルフ・ボン・ミュンヘン・フランクフルト)
    壁画、ハッパークロイド (デュッセルドルフ)
    展示、ソニー (ケルン)
1979 個展、ダーレム国立美術館(ベルリン)
    個展、西ドイツ政府主催庭園ショー、
1980 個展、レーダーヴィーデンブリュック文化局、
    個展、ギャラリー・ソルコ(ニュールンベルグ)
    個展、ケンペン市立美術館、総領事館後援(ケンペン)
    個展、ミュンヘン民族博物館(ミュンヘン)
    個展、ゾーリンゲン市立劇場(ゾーリンゲン)
    個展、ドルトムント州立外国人局(ドルトムント)
1981 個展、ギャラリー・プラン(コンセンブロイヒ)
    個展、ホッホザヴァーランド州立成人学校(ホッホザヴゥアーランド)
    個展、トリア美術館(トリア)
    個展、バットザルツフレン文化局、総領事館後援(バットザルツフレン)
    江戸大美術展、ロイヤルアカデミー、ジャパンファウンデーション(ロンドン)
    デュッセルドルフ美術大学講師
1982 ホワンミロ国際ドローイングデッサンコンクール(バルセロナ)
1983 個展、ギャラリー上田・ウェアハウス(東京)
1984 個展、ドイツ文化センター(東京)
    個展、ストライプハウス美術館(東京)
1985 個展、ギャラリー・プラン(コンセンブロイヒ)
1987・88・89 墨展、現代中国芸術センター(大阪)
1987 カタログ第一集発行
    個展、州立美術館(デュッセルドルフ)
    個展、宇フォーラム開館記念展(東京)
1989 墨の世界展、西武美術館主催、西武ホール(大津)
    個展、宇フォーラム美術館(東京)
    武蔵野美術大学短期大学講師
1990 個展、P3ミュージアム(東京)
    個展、マルタ国立美術館(マルタ)
    個展、ギャラリーフェアラーク(ウィーン)
    個展、ムベロデシ コツポント(ハンガリー)
1994 個展、ギャラリー・ブロッケン(東京)
1995 個展、ハイデルベルガー・クンストフェアライン(ハイデルベルグ)
1999-2013 個展、宇フォーラム美術館(東京)

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