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■ 宇フォーラム・KV21 第37回展 |
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宇フォーラム・KV21 国立市東4-21-10
2006/11/2(木)〜11/19(日)木・金・土・日のみ開館 PM1:00〜5:00
\500円 会員無料 |
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■ 平松輝子「アメリカ時代」展
1965年から1967年にかけてアメリカ、ニューヨークに滞在した。その時マイク金光という日系人画家にお世話になったのだが、たまたま、そのアトリエにサックス画廊のオーナーが訪れて絵を見せてくれといわれ、準備が間に合わず、金光氏の使い古しのキャンバスをもらい手持ちの和紙を使い数週間で数点作ったのが、「いのちの森」などである。リキテックスというアクリル絵の具はまだ日本になかったが、油性でないので使い易く、発色が良かった。オーナーは絵を一目見て気に入り個展が決まり、賞讃がニューヨークタイムズに載った。美術評論家の三宅正太郎氏は「独創的コラージュにより、どこかに悲劇的な様相を漂わせた、魅力ある抽象絵画。・・日本の和紙にアメリカの特殊な絵の具「リッカーテックス」を用いたこれらの絵は、だが、日本独特の美しい感覚を打ち出している」と評した。さらに、帰国後巾3.6mの大作「雅の大和」を描いた。
[経歴] 一部
1921 東京生まれ
1949−56 坂田一男(レジェの助手)に師事、A・G・O同人
1954・63・64 個展、タケミヤ画廊・サトウ画廊・日本橋画廊
1965・66 ニューヨーク個展 AMサックスギャラリー(ニューヨーク)
ロスアンゼルス個展 ギャラリー66(ロスアンゼルス)
1967 国際青年美術家展、受賞(池袋西武)
1968 現代日本美術展(スタンフォード美術館・グリニッチ美術館)
1971 2人展《大自然と人間》ピナール画廊(東京)
1972−82 ドイツ クレフェルド
1974 国際現代美術見本市(デュッセルドルフ)
デュッセルドルフ美術館NRW州展(デュッセルドルフ)
1975 個展、カイザーウィルヘルム美術館(クレフェルド)
個展、ケルン日本文化会館(ケルン)
1977 個展、コンスタンツ美術館(コンスタンツ)
1978 個展、ハイデルベルグ美術館(ハイデルベルグ)
1979 個展、日本大使館後援、西ドイツ政府主催庭園ショー、(ボン)
1980 個展 日本総領事館後援 ミュンヘン民族博物館(ミュンヘン)
1983 個展、ウェアハウスギャラリー・ギャラリー上田(東京)
1987 個展、デュッセルドルフ州立美術館(デュッセルドルフ)
1987・88・89 墨展(現代中国芸術センター、大阪)
1995 個展、ハイデルベルグ美術館(ハイデルベルグ)
1999 東京国立市に宇フォーラムKV21美術館創立
若い美術家の支援のため企画展を開催展
■ 二紀和太留展「戦艦」
二紀は太平洋戦争に参加し戦艦「榛名」に乗船し戦った。今回の展覧会の絵は戦艦の内部らしい。このことについて父の作品集「天の光マンダラへ」の中で埼玉県立近代美術館の松永康氏のコメントの一部を再掲する。「四半世紀を経ていまだ拭いされぬ戦争の傷跡が、その記憶を抽象化しようとすればするほどなおさら痛々しく滲み出ているように思えてならない。・・20代前半のほとんどを、二紀さんは兵士として過ごした。もともと几帳面で完璧主義だった性格からは、軍隊の一糸乱れぬ統率の中に美を見出したこともあったろう。叡智の結晶である戦艦の姿に、人間の力の偉大さを誇ったかもしれない。しかし、実戦の中で二紀さんが目にしたのは、人間が人間としての尊厳を奪われ、次々討ち死にしていく戦友たちの姿だった。戦争で失われた命が私達に授けるのは、戦争のない世の中を創る知恵なのではないだろうか。・・さらに効率的に命を奪う技術が開発されているようでは、あの多くの魂たちは否応なしに悪霊とならざるを得ないのだ」
[経歴]一部
1921 熊本県荒尾市生まれ
1942〜45 熊本師範学校(熊本大学)卒。海軍に入隊。
1945〜51 熊本県展、独立美術協会奨励賞、K氏賞
熊日新聞社賞、大牟田美術展くろだいや賞、武蔵野美術大学中退
1952〜56 坂田一男師事。第2〜4回A・G・O展参加
1962〜63 個展 村松画廊、新宿第一画廊(東京)
1966〜70 渡米 第25回ナショナル美術展・ジャージーシティミュージアム入賞
個展 カプリコーンギャラリー・スタジオ90、
ビューイング・ホイットニーミュージアム オブアメリカンアート
(ニューヨーク)
アートフェスティバル、コンテンポラリーアジアンアーチスト展、
アートレンディング・ニューヨーク近代美術館(ニューヨーク)、
1972〜73 ピナールギャラリー(東京)、スタジオ10(ニューヨーク)
個展 ケルナークンストキャビネット(ケルン)
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